今日は、ある学年の一区切りがつく日です。それは、8年生。シュタイナー教育では小、中学年の内,最高学年であるこの学年は、卒業劇を行います。(私も去年行いました。)気持ちがグラグラと揺れるこの時期に劇をすると言うのは、本当に大変です。男子と女子で折り合いが悪かったり、人前で喋るのが恥ずかしかったりなど。とても劇をして、皆で協力するのは難しい事なんです。それでも、この年になると嫌でもやってきます。
今年はヒトラーによる暗黒の時代の中、作品を書き続けたエーリッヒ・ケストナー(『エミールと探偵達』などの作者)による、『点子ちゃんとアントン』をやってくれました。
まず、「頑張ったね!」と声をかけてあげたいです。それぐらい凄かったんです。これくらいの年頃は、劇でも男女で手を繋ぐという動作が出来ない事が多いんです。どうしても。それでも,8年生はその大きな壁を突破していました。役決めの時にはかなり苦労したと思います。でもそれは,簡単な事じゃないんです。本当に頑張ったなと思います。
私はそれ以前に、卒業劇にこの作品を選んだ八年生が凄いと思いました。
今年の大河ドラマは、『天地人』です。これは直江兼続の《愛》がテーマの話ですが、なんの符号か、それはこの劇にも当て嵌まるんじゃないかと私は思いました。金持ちな点子ちゃんと、貧乏なアントン君。全く違う二人が出会い、友情を築いていくという《友愛》。そしてそれぞれの《家族愛》。大切だけれども,成長するにつれて忘れてしまうその事に、改めて気づかされました。本当にとても良い劇でした。それにとてもおもしろかったです。(笑)
8年生、
ありがとう
そして
おつかれさまっ
byジャスミン